昨日、ミューザ川崎東京交響楽団定期演奏会に行って、ジョナサン・ノット指揮
マーラー交響曲第2番を聴いた。座席は2階の指揮者の表情や指揮振りが良く見える
後ろ側の席だった。この曲は若い頃、ある合唱団員として、大阪シンフォニーホールにおいて
大阪フィル、小林研一郎指揮で歌ったことがあるので、最後の部分の高揚感は、ごく普通の演奏だとしてもそれなりに聴衆を感動させることは、元々知っていた。
昨日の演奏は、私の予想をはるかに上回る壮絶な演奏だった。大げさに言えば空前絶後と言ってもいい。出だしからの緊張感あふれる指揮を見ながら聴きながら、指揮者の才能、音楽の本質、微妙なニュアンス、CDでは絶対に味わえない醍醐味をマジマジと体験させてもらった。
メゾソプラノの藤村美穂子や合唱団もすばらしかった。ホールは満員、終演後の拍手は、いつものようになかなか終了することがなかった。日本の楽団の中では、ノット指揮東京交響楽団が最高だと再認識した。